10mmの意思
最近のデキゴトウ。
その数ミリ、誰もわからないよって言われることがある。
こだわらない人からすれば、正直どうでもよいことだろう。
意思がないなら、そんな風に言わないでほしいな~って思うこともあるが、
その数ミリの意思や重要性をしっかりと伝達するのが、私の仕事。
最近、ふと思った。
ディテールの10mmにその意思が大きくあらわれるものだなぁと。
10mmをプラスするか、マイナスするか。
つまり、強さと繊細さ、どちらを選択するか。
これだけではないが、空間の質が伴う選択のひとつ。
空間全体をどうバランスさせるかによるのだが、私は怖くてプラスを選択できない。
というよりは、自分の寸法体系にプラスの感覚がないからなのだろう。
とても強い意思があってのプラスは、マイナスで得られる繊細さをこえて、洗練されたものにもなりえる。
経験や自分の好きなもの、信じてきたものっていうのが、
いつの間にか自分の中での常識になり、案の飛躍を妨げていることがある。
ただただ思う、もう少し自由で、柔軟でありたいと!!